鈴木重子プロデュース
風のフォーラム2006
vol.4 いのちを、はぐくむ、いのち
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いよいよ開演です。ステージにほのかなあかりがともる中、ピアノの伴奏にあわせてゆっくりと重子さんが登場し、まず1曲『かぜのみち』という曲を歌いました。程よい広さの会場の至る所に、このフォーラムのテーマを表しているかのように、客席とステージの間を、いろいろな風が吹きぬける感じを受けました。大野先生が登場されて、いったいお二人の間にどんな風が吹くのだろう?ワクワクした気持ちで、大野先生の登場を待ちました。
「みなさま、こんばんは」。おっとりとした口調で話される重子さんとは反対に、爽快なテンポで話される大野先生。当日、なかなか進まないお産があり、本番ギリギリの到着になったにも関わらず、疲れた表情を一つも見せない先生の姿は、とても凛としていました。そんなお二人の挨拶のあとに、今回が初お披露目となる『地球交響曲第五番〜誕生編〜』の上映がありました。
明日香医院での龍村ゆかりさんのお産のシーンを中心に、今回特別に編集された誕生編。やはり何度見ても、出だしのタイトルに赤ちゃんの心音が響くところから圧倒されてしまいました。見終わった後に重子さんが「頭でものを考えるとかいうレベルを超えて、ぼろぼろ泣いてしまう」と言っていましたが、本当にその通りです。いのちのうまれる瞬間というのは、本当に美しく、言葉にはできない大切なものをあらためて感じずにはいられませんでした。
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たんぽぽコーヒーを飲みながらの対談。重子さん,お産に対するイメージが変わったそう。チャンスがあればぜひ体験してみたいとのこと! |
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映画の余韻が残る中、重子さんと大野先生が登場され対談の始まりです。
重子さんが初めて明日香医院を訪れたのは3年半ほど前。以前彼女のマネージャーをしていた私が、大野先生をご紹介したのがきっかけでした。私が妊婦時代、健診中の合間に大野先生と交わした話の中に、重子さんの名前が出たとき、大野先生はすでにご存知で、学部は違えど同じ東大の同窓生という事で、陰ながら応援しているのよ!とのことでした。当時の私は、そのことがとてもうれしく、いつか何かのきっかけでお二人が会えるようなことがあればなあ、と思っていましたので、今回のような機会が持てたことを本当にうれしく思ったのです。
重子さんは最初に明日香医院を訪れたとき、こんなふうに感じたそうです。「診察室に入ってまず、お医者さんがよく使われる机がないことにビックリして、そこに白衣を着ていない、いわゆる普通のエプロンをつけた先生がお見えになったのに、さらにビックリしたんです。木のアンティークの机に先生が座られて挨拶してくださった時には、なんだかすごく安心して。あっ、ここは、本当に女性としての私の体を大切にしてくれるところなんだなっと。病院中にとてもきもちのいい空気が流れていて、入った瞬間から空気がきらきらふるふるしているというか、着いた途端に深呼吸したくなるような場所で、幸せそうな妊婦さんや、お兄ちゃん、お姉ちゃんになる子どもたちがいたりして,行くたびに幸せをもらえる場所だなと思いました」。
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