明日香医院
大野明子の著作など エッセイ > 「お産の家」でいのちが生まれる
「お産の家」でいのちが生まれる

2月末の天気のいい日。「お産の家」の中心にあって、リビングルームに相当する多目的室「おしゃべりの部屋」より、白梅が満開の庭を望む。日ざしが部屋中に射しこむ。
(写真:北田英治)
冬のさなかの寒椿の赤い花は、やがて来る春を予感させます。そして、乙女椿が可憐なピンクの八重の花を咲かせます。梅は1月に白梅、2月になると紅梅が開き、香りたつようです。白梅がたくさん実をつけると、ジャムを煮、蜜やお酒につけ込みます。

去年は2月の末に満開だったボケは、今年3月も半ばをすぎて咲き出しました。ウグイスはオレンジがかった紅色の可憐なボケの花がお気に入りで、そばに来て発声練習をします。最初は、「ホーホケッ」という感じでへたくそですが、次第に上手に「ホーッ、ホケキョ」と鳴けるようになるのがおかしいです。ボケは花が終わると、梅より少し大きめの実がなります。今年はボケの果実酒にも挑戦しようと思います。
2 / 9

copyright © 2003-2011 birth house ASUKA, All Rights Reserved.