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>【講演要旨】 『分娩台よ、さようなら』 東京
【講演要旨】
『分娩台よ、さようなら』
1. お産の風景:宮崎雅子さんの写真によるフォトストーリー
明日香医院には分娩台はありません。まず最初は、私たちのお産の風景を宮崎雅子さんの写真でご覧に入れるところから始めます。
2. お産の家:たてもの、ひと、木々と花の写真で、お産の家にご案内します。
3. 分娩台のないお産;明日香医院の実際
分娩台のないお産が、分娩の生理にかなったものであることは、もはや説明するまでもないでしょう。分娩台も手術室もない明日香医院での搬送率、帝王切開率、会陰裂傷率、早産率などのお産のデータから、分娩台のないお産の実際をお話しします。
4. 子どもをかわいがるちからの源−お産−
なぜ、女の人は自然なお産を願うのでしょう。自然なお産は、お母さんと赤ちゃんになにをもたらすのでしょう。
みずからのちからで子どもを産む喜びは、産む人に自分の身体に対する大きな信頼感や肯定的感情を呼び起こします。お産のとき、周囲の人から大切にされる信頼感や安心感は、彼女が守るべき小さな人を大切にするちからをはぐくむでしょう。
母性は女の人に最初から備わっているものではなく、育つもの、はぐくまれるものです。子どもをかわいがるちからの源はお産にあり、そんなちからをはぐくめるようなお産をお世話することが、産科医療者の一番の使命ではないでしょうか。
医療者と産む人の間の信頼や愛情が、子どもに還ってゆく、そんなすこやかな循環を願います。愛されている子どもは、愛情のオーラを放ちます。お母さんから完全に愛されている自信は、深い自己肯定感につながると信じます。
5. お産の霊性について
真摯にいのちに向き合うとき、私たちが考えている以上に人は霊的存在であり、お産は霊的体験であると感じます。お話の最後に、そんなことに少し触れることができたらと考えています。
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