なぜ、女のひとは自然なお産を願い、 自然なお産は、おかあさんと赤ちゃんになにをもたらすのだろう。 みずからのちからで子どもを産む喜びは、 産むひとに自分の身体に対する大きな信頼感と 女性としての自信を呼び起こす。 お産のとき、周囲のひとから大切にされる安心感は、 彼女が守るべき小さなひとを大切にするちからをはぐくむ。 医療者と産むひとの間の信頼や愛情が、 子どもに還ってゆく、そんなすこやかな循環を願う。 愛されている子どもは、愛情のオーラを放ち、 おかあさんから完全に愛されている自信は、 深い自己肯定感につながる。 いのちの現場にあって、ひとは霊的存在であり、 お産は霊的体験であると感じる。偶然に起こることはほとんどない。 大きなちからに守られて、いのちがいのちを産み、 次の世代につながる。 現代では、自然なお産を願う母子は少なくないが、 それを支えるひとは足りない。 支える手、支えるこころが増えることを祈っている。
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