明日香医院
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第4章より
第4章扉の写真

なぜ、女のひとは自然なお産を願い、
自然なお産は、おかあさんと赤ちゃんになにをもたらすのだろう。
みずからのちからで子どもを産む喜びは、
産むひとに自分の身体に対する大きな信頼感と
女性としての自信を呼び起こす。
お産のとき、周囲のひとから大切にされる安心感は、
彼女が守るべき小さなひとを大切にするちからをはぐくむ。

医療者と産むひとの間の信頼や愛情が、
子どもに還ってゆく、そんなすこやかな循環を願う。
愛されている子どもは、愛情のオーラを放ち、
おかあさんから完全に愛されている自信は、
深い自己肯定感につながる。

いのちの現場にあって、ひとは霊的存在であり、
お産は霊的体験であると感じる。偶然に起こることはほとんどない。
大きなちからに守られて、いのちがいのちを産み、
次の世代につながる。
現代では、自然なお産を願う母子は少なくないが、
それを支えるひとは足りない。
支える手、支えるこころが増えることを祈っている。

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