明日香医院
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対談集について

対談集『お産と生きる』を作ることは、『いのちを産む』を書いているときの私の中の希望でした。そして、『いのちを産む』脱稿後、さっそく、5人の産婦人科医とひとりの新生児科医と対談を試みました。対談のお相手は、元愛育病院院長であり、現在、私の不在時の明日香医院を助けてくださっている恩師・堀口貞夫先生、貞夫先生のパートナーで同じく産婦人科医・雅子先生、吉村医院院長で、私のお産の師匠である吉村正先生、青森県立中央病院総合周産期母子医療センター長である産婦人科医・佐藤秀平先生、同じ青森県立中央病院総合周産期母子医療センター新生児集中治療部部長である新生児科医・網塚貴介先生、青森県弘前市健生病院産婦人科科長の齋藤美貴先生です。

テープ起こしをした大量の文章を再構成し、1年がかりでようやく1冊にまとめることができたわけですが、この模索と思索のプロセスは、私にとって、非常に実りの多いものになりました。どのように実りが多かったかを、短い字数で書ききることができず申し訳ないのですが、読んでいただければわかっていただけるだろうと思います。

これから産科医療をめざすかたにも読んでいただきたいと考えていますが、ぜひ、これから産むかた、お産について考えているかたに読んでいただきたいと願っています。たとえば、なぜ、これほどまでに自然なお産が壊されているのか、それを知ることで、医療に過剰な期待をすることなく、あなたにとって等身大のお産ができるはずです。医療者と産む人が同じ方向を向くことができれば、自然なお産を取り戻す術は、まだあるはず、と思います。

宮崎雅子さんが、すべての対談に同行し、対談相手のすてきな写真を撮ってくださいました。お陰で殺風景でない優しい本になりました。

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