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> プライマルヘルス
吉村病院(現医院)院長 吉村正
その弱点を明快すぎるくらいに明快に、悪く言えば単純すぎるくらいに単純に、解決する方向を示唆してくれたのがこの本だった。これ以外の彼の多くの著書もなかなか哲学的、理論的で大変楽しい上に啓発的だ。その理論は断片的、時に恣意的(だからこそうれしくなって、彼に引かれてしまうのだ)であるが、この『プライマル・ヘルス』は彼にしてはかなり体系的で、医学的論拠もよく示されており、その上、その論は芸術、哲学、宗教にまで及び、ほめすぎを覚悟で言わせてもらえば、文化論を越えて人間論にまで発展しているところが特に興味深い。
とまで言わせてもらってもなお、彼の著書の面白さ、深さを全部表現できるとは言えない程、彼は産科医としてだけ生きたのではなく、人間の業とでも言うべきものまで含めて、きわめて人間的に生きてきた人生経験がその言うところの基礎になっているようだ。
(中略)
私は今の日本の産科医療の非人間性を日常的に見せつけられるにつけ、またそれへの反省の声の余り聞かれない現状に驚くにつけ、オダンのこの本を特に産科医師に読んでもらいたい。そして日本のお産の現状をもうこれ以上科学的医学的だけにせず、人間的なものにしてほしいと切に願っている。
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