明日香医院
大野明子の著作など エッセイ > 『子どもを選ばないことを選ぶ』その後
『子どもを選ばないことを選ぶ』その後
春乃ちゃんたちの未来のために、もし私がなにかできることがあるとしたら、まずこの本を世の中に問うことからだと思い、日々の臨床の合間に半年あまりにわたって取り組みました。編集者の山田祐子さんは、ずっと私を励まし支えてくださいました。だから本ができあがったときのうれしさは、しみじみ胸にしみました。

出版後約半年が過ぎました。この間、全国紙、地方紙、雑誌などでご紹介いただき、共感的な読後感もいただきました。反感をおもちのかたもあることを想像しつつも、好意的な反応にやはりほっとします。

一般読者の反応以前に、私が書くことによって、この本に登場するかたたちを傷つけることは、決して許されないと考えていました。春乃ちゃんのご両親はじめ、この本の中に書かせていただいたかたたちが出版を喜んでくださること、これが私にとって大きな命題であり、願いでした。お名前を出したかたには事前に相当部分の原稿をお見せしていましたが、その他のかたには、書かせていただくことに了解のみいただいていました。

出版後、全員に本をお送りして、私の願いはほぼかなったことを知りました。「読みました」「書いてもらってうれしいです」「勇気がわきました」さらに「数冊購入して、知人に送ります」などの感想をいただきました。届くと同時に家族で会いに来てくださったかたもありました。ほっとすると同時に、ありがたいと思いました。

春乃ちゃんのご両親からは、その後も継続的に勇気をもらっています。一緒に全国紙のインタビューも受けました。お父さんのIさんは、愛娘が表紙を飾る本を勤務先に近い大手書店でみつけてうれしいと知らせてくださいました。
2 / 3

copyright © 2003-2011 birth house ASUKA, All Rights Reserved.