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はじめに
妊娠中の指導の実際
自由な体位の出産の実際
会陰裂傷発生の実際
まとめ
1.会陰裂傷の発生頻度
会陰裂傷の発生頻度を表1にまとめた。縫合をするにいたらない表皮のかすり傷程度のものは裂傷なしに分類した。また、やむを得ず会陰切開を行ったのは、吸引により急速遂娩を図った初産3例のみで、以後の解析から省いた。
クラスカル・ワーリス検定の結果、経産数が多いほど会陰裂傷の発生は少なくなることがわかった(同順位補正後のp値<0.001)。たとえば、1回経産146例中、2度以上の裂傷は15例と約10%しかなく、2回経産41例中では、裂傷なしが28例と過半数を占める。
初産と経産で、会陰裂傷率の差がいちじるしいため、初産・経産に分けて検討すると、裂傷なし、あるいは1度裂傷以下であるものは、初産では76.5%、経産では90.6%を占める。会陰切開をすれば裂傷の2度以上に相当する。切開をしない場合、2度以上の裂傷を起こす頻度は、初産で22.4%、経産で9.4%にすぎない。
表2 分娩姿勢と会陰裂傷
(例)
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