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はじめに
妊娠中の指導の実際
自由な体位の出産の実際
会陰裂傷発生の実際
まとめ
経産婦の場合は「前回は、切開の後がとてもつらかった。今度はそうなることを避けたいが、とても心配である」というものが多い。「切開後、1ヶ月以上痛みが続いた」「座れなかった」「まっすぐ歩けなかった」「1年くらいはセックスがつらかった」などの訴えはざらである。また、初産時骨盤位分娩のため大きな会陰切開を行ったためであろうが、ある経産婦は「出産後4年の現在も長時間座ったり、寒かったりすると、うずいてつらい、セックスは激痛を伴った」と訴えた。また、同じく初産の骨盤位分娩後4年の方から「腰の重い感じは3年経ってようやく薄らいだが、その後も怖くて出産後一度もセックスをしていない」と聞いたときは「ならば、いっそ予定帝切のほうがよかったのではないか」と激しく心が痛んだ。会陰切開がそれほど罪つくりなことを、どれほどの産科医が認識しているのだろう。
ところで、問いに対する答えは、初産婦に対するものと基本的に同じである。過去に切開例はないので、切開を行う可能性はほとんどないと予想できること、自然裂傷は起こることもあるが、その程度は会陰切開に比して軽く、分娩後痛みを訴える方もほとんどないことをお話しする。こういった答えで、ほとんどの方は安心される。
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