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はじめに
明日香医院のお産のデータ
考察
2. 誘発促進率
つぎにどのように何とか生まれたかについて考察する。
陣痛促進剤使用は搬送した1例も含めて、誘発5例(2.3%)のうち4例が初産婦であり、誘発理由は破水後陣痛発来がないためである。ちなみに当院では、感染徴候を指標に破水後3日目くらいをめどに、ジノプロスト錠内服などで陣痛誘発を図ることが多い。また5例のうち3例について誘発後促進を行った。さらに自然陣痛発来後の促進例は18例(8.3%)、うち17例が初産婦である。初産婦の誘発・促進率は合わせて21.0%である。
開業以来、経産婦の促進剤使用率は1%未満と極めてまれであるが、初産の使用率は20%を越える状況がつづいている。自然なお産を追求していながら、20%を越える促進剤使用率は高すぎるという認識と自責は常にある。帝切率のみだけでも20%をはるかに越える施設が多数あることも知ってはいるが、私たちにとってはほかとの比較の問題ではなく、絶対的な数字の多寡の問題である。いかに減らすかは今後の大きな課題である。
なお、経産婦の分娩進行がゆっくりであるとき、乳頭マッサージによる陣痛促進は有効である
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自然なお産とおっぱいをめざして
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