明日香医院
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小さな「お産の家」で、私たちがめざすもの
はじめに
産科医になったわけ
お産の家
手術室はない
おわりに
そして「お産の家」で診療を始めて半年が過ぎた。医師になると決めたときから12年間、この日をずっと待っていた。夢に一歩踏み出したとはいえ、これまで以上に大変なお産も多く、医療以外で考えなければならないことも増えた。そして開業していること、自分の責任でお産を受けていることの重さ、厳しさを、あらためてかみしめている。
 本稿では、私自身とこの小さな「お産の家」の紹介を通し、お産に没頭する日々のなかでいま私たちが感じていること、考えていること、めざしていることが伝えられたらと思う。私たちのささやかな実践の物語が、読者の助産婦の方々にとって何かのお役に立てばうれしいと思う。


相棒の助産婦、戸井口晃子さん(右)と一緒に
(写真:宮崎雅子)
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