お産からすべてが始まる
母性をはぐくむお産
お産と医療の関係
安産とおっぱい
小さなお産の家で
おわりに
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お産からすべてが始まる
こども未来財団という名を聞いたとき、なんていい名前だろうと思いました。なぜなら、子どもは未来そのもので、未来は子どもたちが創ります。子どもを通してはるか未来が輝いて見えます。
そして次世代支援、子育て支援をめざすこども未来財団の視点がお産に向けられていることをうれしく思います。なぜなら、子育ての原点も、生まれてくる子ども自身の原点も、すべてお産にあります。
“お産からすべてが始まる”。これは考えてみれば、あまりにもあたりまえです。
この世に生を受けるところから、一生は始まります。子宮の中の幸福な38週間の後、くぐり抜けなければならない最初の道が産道です。スムーズに通り抜けられることもありますが、ときに困難に満ち、危険を伴うこともあります。お産の多様性は母子の多様性、ヒトの多様性でもありましょう。
そんなわけで、産む人自身にとって、どのような妊娠期間を過ごし、どのように産むかはとても重要ですが、何より、生まれくる赤ん坊の人生にとって、いかにはぐくまれ、いかに生まれるかがとても大切です。産む人の心身が健康であることが、子どもの心身を健康にするでしょう。
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