はじめに 21世紀の始まりも、本稿の執筆時点においてあと1ヶ月に迫った。私たちの小さな産院にも、21世紀に生まれるはずの赤ちゃんたちが、お母さんのおなかに入ってやってくる。そんな赤ちゃんたちを診ながら、この子たちが21世紀に産まれ育つことを思う時、明るい気持ちになる。子どもは未来だから、この子たちの生きる未来に思いをはせ、幸多かれと願う。 お産が人生のスタートであれば、いかに生まれるかは、子どもの人生にそれなりの重要さで影響する。だから、お産は未来を変える力があると信じる。 21世紀の分娩形式が本稿のテーマであるが、私はお産の姿勢とお産の環境の近未来を、子どもたちの未来によせる私自身の願望をこめて、初夢のように描いてみたい。
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