大野明子の著作など
>
あすかネット会報より
> おっぱいの話
第1回 子育てはおっぱいから
第2回 おっぱいが出るしくみ
第3回 それぞれのおっぱい
第4回 乳腺炎
第5回 おっぱいが足りない
<その1>
第6回 おっぱいが足りない
<その2>
出産後おっぱいが出るようになるまで、哺乳瓶でミルクを足すように指導する分娩施設は、いまだ一般的です。ミルクを飲むことによって確実の赤ちゃんのお腹は満たされます。けれど、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激は足りないので、プロラクチンの分泌量は減り、おっぱいの産生量は増えません。
さらに、決められた時間ごとに授乳に通う形では、せっかくおっぱいがわいてきても、赤ちゃんが欲しいタイミングで与えることができません。その結果、おっぱいは張りすぎて固くなり、赤ちゃんはうまく飲めなくなります。哺乳瓶の乳首に慣れた赤ちゃんは、パンパンに張ったおっぱいの固い乳首を吸うことを拒否することさえあります。
おっぱいを吸ってもらえないでいるうち、プロラクチンの分泌量は減り、おっぱいが出なくなってしまいます。
とくに大切な最初の1週間にこのようなことを繰り返せば、おっぱいがうまく出ないのはあたりまえです。日本では1ヶ月検診時の平均母乳率が45%と聞いても、仕方がないと思います。
赤ちゃんがほしがるとき、そのつどおっぱいを吸わせていれば、プロラクチンとオキシトシンが自然に分泌され、おっぱいが出るようになるしくみを理解していただけたでしょうか。
3
/ 3
第3回 それぞれのおっぱい
自然なお産とおっぱいをめざして
産科医 大野明子からのメッセージ
大野明子のプロフィール
大野明子の著作など
人びとの輪
このサイトについて
サイトマップ
記事検索
copyright © 2003-2011 birth house ASUKA, All Rights Reserved.