第1回 子育てはおっぱいから
第2回 おっぱいが出るしくみ
第3回 それぞれのおっぱい
第4回 乳腺炎
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第3回 それぞれのおっぱい
大野明子 第6号, 9ページ, 2000
今回は、おっぱいや乳頭の大きさや形についてお話しします。
こういった違いはそれぞれの個性であって、ときに少々の苦労をすることはあっても、おっぱいで育てることを不可能にするような欠点や欠陥ではないことを、知ってほしいからです。それぞれの個性に合わせたやり方があり、そうすれば必ず道は開けます。私たちはそういうお手伝いをしたいと思ってやってきましたし、さまざまなおっぱいや、さまざまな子どもたちから、そういうやり方を学ばせてもらってきました。
おっぱいの大きさや形は、ほんとうにひとそれぞれです。たっぷりとゆたかなおっぱいもあれば、小ぶりでかわいらしいおっぱいもあります。おっぱいの容積にして、10倍くらいの開きがあるのではと思うほどです。
もともとおっぱいがゆたかなひとも、そうでないひとも、妊娠後、乳腺はホルモンの働きで発達し、どんなひとでも、妊娠前に比べれば、はるかにゆたかになります。さらにお産を終えると、乳腺はさかんに分泌をはじめ、ますますゆたかになります。たいていのひとは、妊娠前の3倍くらいのゆたかさになっているのではないでしょうか。
おっぱいを見せていただいていると、たしかに、ゆたかなおっぱいは、正しく授乳さえすれば、ゆたかに母乳を分泌するようです。ひと月もすると子どもがむせるほどあふれ、双子が育つなあと思うほどのことは、しばしばです。 |
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