明日香医院
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おっぱいの話
第1回 子育てはおっぱいから
第2回 おっぱいが出るしくみ
第3回 それぞれのおっぱい
第4回 乳腺炎
第5回 おっぱいが足りない
<その1>
第6回 おっぱいが足りない
<その2>
第5回 おっぱいが足りない <その1>
戸井口晃子 第10号, 10ページ, 2001

明日香医院でおっぱいのお世話をさせていただいていると、人間の身体ってうまくできているなと感心したり、おっぱいでがんばろうとしている母子の姿に心うたれるなど、赤ちゃんとお母さんに教えられることが、たくさんありました。

今回はその中で、「おっぱいが足りない」ということについて書きます。これは、とくに、最近考えさせられたことでもありました。

1.「おっぱいが足りない」ときの見分け方
 「おっぱいが足りない」ことは、どのようなことからわかるでしょうか。

ひとつには赤ちゃんの体重が増えないということから判断します。生後3ヶ月くらいまでは、一般的に1日に30-40gずつ増えれば順調とみます。けれど、30g未満だからといって、一概にすべての赤ちゃんに粉ミルクを足すことが必要だとは思いません。しかし、ほとんど体重が増えない時や体重が減り続けるときは粉ミルクを足すことも必要になります。

育児書にはよく、おっぱいが足りないときの見分け方として、
「3時間あかずに赤ちゃんがおっぱいをほしがる、いつまでもおっぱいから離れない、始終おっぱいが欲しいと泣くなどのときは、おっぱいが足りないサインです。ミルクを足しましょう」などと書いてあります。
第4回 乳腺炎   1 / 3

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