明日香医院
大野明子の著作など 講演 > 『子どもを選ばないことを選ぶ』明日香医院大野明子さんを囲んで
診療所はどう運営し、どう生き抜くか
【報告】 星佳代(言語聴覚士,長男は1才6ヵ月)
命が生まれるということ
出生前診断ってなに?
妊娠中の超音波検査も出生前診断!
子どもを選ばないことを選ぶ
自然なお産を考える
質疑応答から
参加者の声から
澤田一穂さん
はじめに,おしゃべり会に参加しました動機について書きます。
以前から「機能障害」を「社会的不利」にするのは本人ではないし,出生前診断は生まれてくる子どもに対する大人の偏見だと感じていました。一方,今年6月,日本産科婦人科学会が,デュシェンヌ型筋ジストロフィーの受精卵診断を承認したことに対し,同じ病気で成人された方が,家族や本人の苦しみを思うと受精卵診断は必要だと賛成されるとそうなのかと思うこともあり,考えの拠りどころは見つけていませんでした。

私事になりますが,私には弟と妹がいます。9月に,妹が重篤な状態で入院しました.その日以来,彼女自身がまた生きたいと思うことによって生きてくれると感じ,私たち家族が,妹が彼女らしく幸せに過ごすイメージを持つことで,生きたいと思う気持ちを強く持ってくれるんだと思いながら面会に通いました。翌月に急性期を乗り越えられた頃,おはなし会の案内を拝見し,妹に対して障害の有無に関わらず幸せに生きてほしいと思う気持ちは,出生前診断をしない考えにも通じるのではないか,考えたいと思いました。

おしゃべり会では,生まれたり,生きたりすることは,魂の視点で考えられるという大野先生のお考えがとても馴染み深く感じられ,お話に聴き入ってしまいました。胎児とコミュニケーションをとるように産婦人科医として関わられているお話は,たいへん興味深いものでした。
また,先生が,母子共に人間の本来持っている力を引き出そうとされているのは,私のしていきたいリハビリテーションもしくはハビリテーションだと嬉しくなりました。

先生は,医療を道具に幸せのお手伝いをしてくださる,とてもすてきな方だと思います。
おしゃべり会で考えたことから,人が生きることに対する視野が広がりました。そして,将来言語聴覚士の仕事をするにあたっても,拠りどころができ,心強さや明るさをいただけました。
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