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> 骨盤位外回転術−私たちの実践
大野明子、岩永和江(助産師)
はじめに
骨盤位分娩と帝切
外回転術施行とその理由
当院における骨盤位外回転術の時期と方法
外回転術の成績
考察
まとめ
はじめに
当院は医師1名、助産師7名で運営する3床の産科診療所である。自然経過を最大限に尊重した分娩介助をめざし、院内に分娩台や手術室を持たない。帝王切開が必要な分娩は、高次施設へ搬送する。
産科の一次施設においては、母体、あるいは胎児および新生児適応により、高次施設への搬送が必要となることは必然である。しかしながら、当院のように帝切術そのものを他院に依頼する状況では、搬送、とくに緊急の母体搬送の実数および分娩数に占める比率を、産科的リスクを冒すことなく最小限とする努力が、母子および当院のためにも、また搬送先施設から当院のような開業形態を認めていただくためにも、必須と考えている。
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