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> 骨盤位外回転術−私たちの実践
はじめに
骨盤位分娩と帝切
外回転術施行とその理由
当院における骨盤位外回転術の時期と方法
外回転術の成績
考察
まとめ
考察
当院の方法において、外回転開始時期が早いこと、そのため施術割合が約37%と高いことは、外回転術に伴うリスクが否定できない以上、批判の対象となろう。
しかしながら、手技者の強い実感として、子宮収縮剤などを使わず、また無理な力を加えることない外回転は、この週数からだからこそ可能である。ほぼ全例を頭位とするためには、この時期に開始するほかないと考えている。
かつて骨盤位外回転術を多く施行してこられたベテラン助産婦たちは、やはり同様の週数で外回転を試みていた。さらに開業初期、助産院に通院していたが骨盤位のため転院を求められた妊娠30週および31週の初産2例に対して外回転術を試み、不成功だった経験がある。この2例は1〜2週間早く施行していれば成功した可能性が大と感じた。
現在は経産婦も28週台で開始しているが、経産婦における外回転術の相対的容易さにかんがみて、開始週数を1週間程度遅らせることにより、外回転施行率を下げることは可能かもしれない。
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