大野明子の著作など
>
インタビュー記事
> 卒乳はいつにする?
産婦人科医の視点から
■いつやめたらよいのでしょうか?
■卒乳の方法はどうしたらよいですか?
■卒乳には、やはりけじめは必要
【コラム1】 卒乳する時期の目安
【コラム2】 妊娠中の授乳をやめたほうがよい場合
【コラム3】 復職するには、断乳が必要?
■
いつやめたらよいのでしょうか?
母乳は、できれば1歳過ぎまで飲ませてあげてほしいと私は考えています。離乳食をたくさん食べるようになっても、お母さんのおいしいおっぱいは、子どもは喜んで飲みます。
子どもには、個性があります。おっぱいが大好きで離乳食が進んでいない子どももいれば、ご飯が大好きな子どももいるでしょう。離乳食が進んでいる子どもの場合は、この時期になると、母乳は栄養的な意味から努力して飲ませるのではなくて、お母さんと子どもの楽しいスキンシップの時期になっていることもあります。
1歳を過ぎると、しだいに子どもも外の世界に向かって興味を広げていきますが、成長や発達はそれぞれの子どもによってちがいます。子どもにとっては、母乳を飲むのをやめても、不安になったり、こわくなったりしたとき、お母さんのおっぱいは、いつでも自分を受け止めてもらえる、大切なものなのです。
卒乳する月齢には、正解があるわけではありません。また進め方にも決まったルールはありません。子どもの個性や発達発育の状況、お母さんの体調や都合などいろいろなことを総合的に考えて、お母さんが納得できる時期に決意して進めてください。
1歳前には母乳で育てていることに感心してくれた周囲の人も、1歳を大分過ぎても母乳を飲ませていると、「まだ飲ませているの?」と、非難がましく言うことがあるかもしれません。でも卒乳は、周囲の意見を気にするのではなく、お母さんと子どもが決めて行うものだと思います。
このように卒乳する時期は、それぞれの親子でもちろんそれぞれなのですが、
【コラム1】「卒乳する時期の目安」
のようなある程度の目安を考えられるとよいと思います。
2
/ 9
自然なお産とおっぱいをめざして
産科医 大野明子からのメッセージ
大野明子のプロフィール
大野明子の著作など
人びとの輪
このサイトについて
サイトマップ
記事検索
copyright © 2003-2011 birth house ASUKA, All Rights Reserved.