明日香医院
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卒乳はいつにする?
産婦人科医の視点から
■いつやめたらよいのでしょうか?
■卒乳の方法はどうしたらよいですか?
■卒乳には、やはりけじめは必要
【コラム1】 卒乳する時期の目安
【コラム2】 妊娠中の授乳をやめたほうがよい場合
【コラム3】 復職するには、断乳が必要?
【コラム2】 妊娠中の授乳をやめたほうがよい場合

次の子を妊娠した場合は、流産したり、おなかの赤ちゃんに何か影響が出るのではないかと心配するお母さんもいると思います。しかし、妊娠中に授乳していても子宮を収縮させるホルモンはほとんど働かないことがわかってきましたので、上の子の授乳をすぐにやめる心配はありません。

妊娠するとおっぱいの質が変わったり、母乳の出が悪くなったりすることがあるので、自然に飲まなくなる子どももいます。しかし、逆におっぱいから離れられなくなる子もいます。

妊娠中にお母さんがバランスのとれた食生活をしていれば、おっぱいに含まれる栄養が不足することもないでしょう。

しかし、つわりでつらかったり、下記のようなトラブルが起きる場合は、授乳の中止も考えてください。

○乳首を吸わせると、おなかに強い張りを感じたり、出血するとき
○早産の経験がある
○妊娠中にお母さんの体重が減っている

2歳を過ぎておっぱいを飲んでいる子どもは、乳頭がおしゃぶりがわりになっていることも多いようです。またお母さんの気持ちをひきつけたいために、おっぱいと言っているのかもしれません。母子の関係を見つめてみましょう。

「もうこの子で最後だから、やめたいというまでおっぱいをあげたい」というときはともかく、次の子の妊娠を考えている場合は、長い間吸わせていると乳首が大きく長く変形して、次の赤ちゃんの新生児期には飲みにくくなることもあります。
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