明日香医院
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卒乳はいつにする?
産婦人科医の視点から
■いつやめたらよいのでしょうか?
■卒乳の方法はどうしたらよいですか?
■卒乳には、やはりけじめは必要
【コラム1】 卒乳する時期の目安
【コラム2】 妊娠中の授乳をやめたほうがよい場合
【コラム3】 復職するには、断乳が必要?
卒乳の方法はどうしたらよいですか?

卒乳を大きく分けると、子どもが自然に飲まなくなる「自然卒乳」と卒乳する日にちを決めてやめる方法「断乳」があります。

それぞれのお母さんによって事情や考え方があるでしょうから、自然に子どもが卒乳していくまで待つのか、時期を決めて断乳したいのか、また次の子を妊娠した時点でやめるのかなど、自分の判断で決めましょう。

いずれの場合でも、もうそろそろやめようと思ったら、昼間子どもが遊んでいるときは飲ませないなど、意識的に授乳の回数を減らしていきながら、準備を進めていくという方法もあります。

お母さんの復職で子どもが保育園に入園。そのために断乳を考えている方もいるかもしれません。でも断乳しなくても、朝晩母乳を飲ませて、続ける方法もあります。 <コラム3参照>

自然卒乳の場合
離乳食が進んで子どもが食事をたくさん食べたり、外の世界への興味が広がったりして、授乳回数がしだいに減り、子どものほうから「もういらない」という態度を示して、卒乳することもあります。

月齢が早い時期におっぱいを飲まなくなってしまうときは、うつ乳(乳汁がうつ滞してしまっていること)のため、母乳の味がまずいから、飲まなくなったという可能性もあります。その一方で、子どもが飲みたくなくなるまで飲ませている場合には、3歳、4歳まで1日2〜3回飲んでいる子どももいます。

ママのからだのケア
自然に子どもが飲まなくなった場合は、乳房がつらくて痛いというほど張ることは少ないでしょうが、卒乳後は、搾乳の手技など乳房ケアを受けたほうがよいでしょう。
※ 乳房のケアは、産婦人科医院や助産院などの医療機関でお世話してくださるところを探しましょう。
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