明日香医院
大野明子の著作など 講演 > 出生前診断の問題点
出生前診断の問題点
化学者から産婦人科医へ
出生前診断をすすめない理由
ダウン症のあかちゃんとの出会い
出生前診断が役に立つとき
質疑応答
  もうひとつの例ですが、花子ちゃんはダウン症で、ミルクがよく飲めなかったため、出生の翌日にNICUに搬送されました。お産のあと、あかちゃんとお母さんが一緒にいることは、母子の愛着を育む上で、非常に大切だと思います。その後夫婦は離婚され、お父さんが花子ちゃんを引きとられました。その後花子ちゃんには新しいお母さんができ、3人の妹が生まれました。このうち2回のお産をお手伝いさせていただいたのですが、ご夫婦の姿勢に打たれることが多々ありました。

私の眼を開かせてくれた春乃のお母さんは、“あすかネット”という、私たちの診療所のお産のOG会の中心スタッフをつとめてくださいました。障害のある子を抱えながら、さらに、他の子どもたちに愛情を注ぐことができる。最初は泣いてばかりいた彼女が、2年後には、そうなりました。

北沢: 大野さんの 『子どもを選ばないことを選ぶ』 を読むと、ダウン症の子どもが生まれたことが動機になって夫婦別れする人、より固く結ばれる夫婦もいて、とてもいい内容が多く感動しました。
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