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論文
> 分娩形式はどのように変化するか
はじめに
お産の姿勢
お産の環境
おわりに
2. お産は本来正常なもの
お産が本来正常で、安全なものであるならば、その環境はひとのいのちの営みにふさわしく、静かで暖かいぬくもりに満ち、清潔で家庭的な居心地のよさにあふれ、十二分にプライバシーが配慮された空間がのぞましい。また、いのちの営みは自然そのものであるから、その空間はつくりものではなく、自然を感じられるものであってほしい。
また、お産を取り巻く人的環境は、パートナーや上の子どもたちなどの家族が、産婦とともに新しいいのちを迎えることが必然であろう。さらに、あらかじめ信頼関係が成立し、親密でありながらもプライバシーをさまたげない少数の医療者がともにあることがのぞましい。医療者は女性的感性を持ったプロの介助者として、精神的にも肉体的にも産婦と家族を支えると同時に、お産の正常な進行を細心の注意力で見守り、異常の徴候を見落とすことなく対応することが求められる。その条件にふさわしい医療者は、妊娠経過をよく知る産科医および助産婦であろう。
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自然なお産とおっぱいをめざして
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