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お産で一番大切なこと
本増刊企画書を読み、わくわくしました。楽しいお産と楽しい子育て、それを周産期医学という医学的立場から考えるとは、なんとすてきな、そして大胆な企画でしょう。
「お産で一番大切なことは、なんでしょう」という問いに、さまざまな答えがありそうです。医学的立場からは、まず「安全」という返事が返ってくるでしょう。産む人の立場からは、「満足できること」なんて返事が返ってくるかもしれません。
けれど、最近の私は思います。お産で一番大切なことは、実は「お産を楽しみに待つこと」「お産が楽しいこと」「お産を楽しむこと」かもしれません。なぜなら、楽しいお産が楽しい子育てにつながるだろうからです。お産が楽しいと子育てもきっと楽しくなるはずだからです。また、お産を楽しみに待てることは、楽しい子育てが胎内から始まっていることと同じです。そして、子育てで一番大切なことは、子どもが育つその日々、瞬間の積み重ねである時間を楽しむこと、楽しめることかもしれないからです。
さらに、「子育てを楽しむ力」は、「子どもをかわいがる力」と言いかえることもできましょう。子育てを楽しんでいる人が育てた子どもは、子ども時代を楽しみ、まわりの人たちから愛されている幸福の中で育ちます。その子どもは長じて自分の人生を楽しみ、人を楽しませ、さらにその人自身の子どもをかわいがる力をはぐくみます。幸福の循環を想像します。
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