大野明子の著作など
>
論文
> 理想の分娩をめざして
お産で一番大切なこと
異常を認める
お産の楽しさ
理想の分娩とは
小さなお産の家
また産みたい
医療者自身が楽しむこと
理想の分娩とは
以上の考えに立ち、私の考える理想の分娩とは、現代産科医療の恩恵を受けると同時に医療の限界を知り、そのバランスの中で、産む人がお産を楽しみ、それが子育てを楽しむ力につながるようなお産です。
産む人は生命としてとても力強いと同時に繊細です。みずからのいのちで子どもを産み出す強さを持っていると同時に、その強さは周囲から全面的に支えられること、守られること、大切にされることによって最大限に生かされます。
ここで周囲とは、家族と医療者、そして産む環境です。産む人を大切にすること、産む人がとても大切にされているという安心感の中にあること、そのことが、産む人がみずから産むことだけに集中し、お産を楽しみ、その結果、生まれてくるいのち、彼女が守るべき小さないのちをめいっぱい大切にする力の源になると私は思います。「子どもをかわいがる力」、すなわち「子育てを楽しむ力」の源はお産にあります。
そして、おそらく、私たち産科医療者に科せられた一番大切な仕事は、すべての産む人が潜在的に持っているはずの、「子どもをかわいがる力」を最高に引き出せるようなお産を、「お産のプロ」としてお手伝いすることではなかろうかと考えます。それは、産む環境を整え、その中で産む人を守り、大切にすることから始まるはずです。
6
/ 13
自然なお産とおっぱいをめざして
産科医 大野明子からのメッセージ
大野明子のプロフィール
大野明子の著作など
人びとの輪
このサイトについて
サイトマップ
記事検索
copyright © 2003-2011 birth house ASUKA, All Rights Reserved.