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小さなお産の家
楽しいお産を実現すべく私が作ろうとした環境は、木造の小さな「お産の家」でした。厳しい経済的、物理的現実はありましたが、私自身の力量を考えたとき、施設規模が小さいことは逆に第一の必要条件でもあったため、妥協という言葉に負けないですみました。そして3年前、分娩台も手術室も持たない、わずか3床のお産の家を開設し、現在に至ります。
完全木造で、分娩室は板張り、そのほか、内装はすべて自然素材です。春になると花が咲き、夏には緑がしげり、花は実を結ぶ。秋には葉が落ち、冬には枯れてしまう。朝になると日が昇り、鳥がさえずり、天気のいい日は赤ん坊のおむつもよく乾き、夜には闇と静けさが訪れる。そういった自然に助けられて、自分たちの生活も自然の中にしか存在しないと実感します。
医療スタッフは、医師である私のほか、助産師が6名で看護師その他はいません。助産は専門職の仕事であると考えているからです。また、分娩数は可能なだけに限り、妊娠初期から卒乳までを継続してお世話します。
妊婦健診では、産科的な検査や見立てもしますが、お話を聞くことや、安産のイメージづくりとそのための努力を積み重ねる意識を大切にします。運動や体重管理にも励んでいただきます。ペアレンツ・クラスやより少人数のミニ・クラスなど、産む人同士あるいは産む人がお産後のひとたちと交流できる機会を工夫します。「お産が楽しみで、赤ちゃんに早く会いたい」という気持ちが育つことの大切さを経験的に学びました。
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