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医療者自身が楽しむこと
医療者自身が楽しむこと
私たちの小さな産院は自然なお産とおっぱい子育てをめざし、そのことで精一杯の日々です。ともすれば、帝王切開その他の医療介入を減らし母乳で頑張ることにやっきになり、異常の原因を徹底追求してやまない私、自分自身にも助産師スタッフに対しても、実に厳しい私がいます。他方、容赦なく起こる異常とそれに対する自分の非力を怖れ、あるいは、保身のために医療的になり、その精神状況がかえって異常を引き寄せているかのように感じることもあります。データを出すことや医療的であることも必要ですが、データのみにとらわれないこと、異常を受け入れ、医療に頼りすぎないこととのバランスも忘れたくありません。
妊婦さん、産婦さん、そしてお産後のお母さんの笑顔や言葉、赤ちゃんへのまなざし、それに応える赤ちゃんたちのキラキラした目、プクプクの頬や足、ツルツルの肌、そういった数字に表せないたくさんのものの中に、私たちのしてきたことの結果と、これからめざすものを再発見して、はっとします。まず、私たち自身がお産を楽しめることが一番大切なことで、私たちがこころから楽しんでいてはじめて、産む人の楽しさはほんものになるに違いないと、自分に言い聞かせる今日この頃です。
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