大野明子の著作など
>
論文
> 理想の分娩をめざして
お産で一番大切なこと
異常を認める
お産の楽しさ
理想の分娩とは
小さなお産の家
また産みたい
医療者自身が楽しむこと
そういうお産では、産む人の生理的能力は最大限に発揮されるに違いありません。つまり、その人にとって最大限に正常な形でお産は進行するでしょう。したがってそれは、最高の生物学的安全策ではありましょうが、それでも避けられない異常はもちろんあります。どんなに予知・予防すれども、防げない異常もあります。
起きてしまった異常に対し、医療者は全知全能をふりしぼり全力で立ち向かうほかありませんが、それでも、かなわないこともあります。徹底抗戦もありえますが、いさぎよくひれ伏したほうが人間的で幸福であることもあります。医療的でありすぎない姿勢が、かえって安全な環境や人間的な幸福を作る皮肉にも気づいた方がいいかもしれません。
そのように考えれば、安全は結果論です。全力を尽くした上でなお、安全が結果論に過ぎないと考えるやり方は、医療者を安全の呪縛からお産の楽しさへ解き放つように思います。ですから、楽しさと安全は矛盾するものではないはずです。
7
/ 13
自然なお産とおっぱいをめざして
産科医 大野明子からのメッセージ
大野明子のプロフィール
大野明子の著作など
人びとの輪
このサイトについて
サイトマップ
記事検索
copyright © 2003-2011 birth house ASUKA, All Rights Reserved.