大野明子の著作など
>
論文
> 自由な体位での分娩進行
はじめに
スムーズな分娩進行とは
「自由な分娩体位」と分娩進行
当院における分娩の実際
当院のデータにおける検討
おわりに
5. 会陰切開および会陰裂傷
会陰裂傷の発生頻度を表3にまとめた。縫合を要しない表皮のかすり傷は「裂傷なし」に分類した。やむを得ず会陰切開を行ったのは、吸引により急速遂娩をはかった初産4例のうち3例のみであった。
クラスカル・ワーリス検定の結果、経産数が多いほど会陰裂傷の発生は少なくなることがわかった(同順位補正後のp値<0.001)。また、初産、経産に大別して検討すると、裂傷なし、あるいは1度裂傷以下であるものは、初産で76.5%、経産では90.6%を占める。会陰切開をすれば裂傷の2度以上に相当するが、当院において2度以上の裂傷を起こす頻度は、初産で22.4%、経産で9.4%であり、相対的に高くない。仰臥位は例数が少なく比較検証できないが、仰臥位では児頭娩出時会陰方向に重力がかかるため、裂傷の発生が増加すると推察する。
表3 会陰裂傷の発生頻度 (例)
11
/ 13
自然なお産とおっぱいをめざして
産科医 大野明子からのメッセージ
大野明子のプロフィール
大野明子の著作など
人びとの輪
このサイトについて
サイトマップ
記事検索
copyright © 2003-2011 birth house ASUKA, All Rights Reserved.