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はじめに
スムーズな分娩進行とは
「自由な分娩体位」と分娩進行
当院における分娩の実際
当院のデータにおける検討
おわりに
当院における分娩の実際
まず、当院における分娩の実際について説明する。
当院は、産科医師1名および助産師6名で運営する小規模産科診療所である。現在の分娩取り扱い数は、月平均15件以内である。これ以上の分娩数は、当院の力量を越え、分娩の質が保てないおそれもあり、受けない方針である。
その結果、ほとんどの妊娠をごく初期から分娩まで、継続的にお世話することができている。このため、それぞれの妊婦さんに、妊娠期間中一貫した運動や体重管理をお願いし、その経過を追うことができる。また、妊娠期間は、産む人と医療者にとって、お互いに相手を知り、信頼関係やお産に向けてのパートナーシップを築き、よりよい分娩進行に導くために必要な時間でもある。この時間が十分にとれていることもありがたい。
当院内には分娩台はなく、また帝王切開の設備もない。分娩室は6畳大、板張りの部屋で、床に布団を敷き、クッションや陣痛用のイスなども活用しつつ、お産にのぞむ。必然的に分娩体位は自由である。
分娩進行中は原則として、助産師が1対1でつきそう。例えば深夜帯に複数件の分娩が同時進行していれば、当直助産師1名に加え、オンコールの助産師が出勤する。分娩時は、医師1名と助産師2名以上が立ち会う。
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