明日香医院
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卒乳はいつにする?
産婦人科医の視点から
■いつやめたらよいのでしょうか?
■卒乳の方法はどうしたらよいですか?
■卒乳には、やはりけじめは必要
【コラム1】 卒乳する時期の目安
【コラム2】 妊娠中の授乳をやめたほうがよい場合
【コラム3】 復職するには、断乳が必要?
日にちを決めてやめる場合(断乳)
日にちを決めてやめる場合は、やめる日を子どもと相談して決めましょう。当院では、少し遅めですが、子どもが友達と遊べるようになる、1歳半から2歳ごろを勧めています。

一度日にちを決めたら、この日が「おっぱいとバイバイする日」だとカレンダーに絵など描いておくとよいですね。

断乳する当日の朝までは、それまで通りに授乳します。朝の授乳を最後とします。最後のおっぱいは、子どもが満足するまでたっぷり飲ませてあげましょう。

その後は子どもがほしがって泣いても、「おっぱいとは、もうバイバイしたんだよね」と言い聞かせます。

数日はぐずったり、泣き叫ぶ子どももいますから、覚悟しておいてください。3日くらいがんばれば、やめられるという子どもが多いようです。そこで決心が鈍ってやめられなかったと言う話も聞きますが、お母さんが本当にやめようと決心していたら、子どもとじっくり向き合って、やめられるのではないでしょうか。要は、お母さんの決意なのだと思います。

いつも寝るときにはお母さんのおっぱいをなめながら眠る子だったら、断乳後はお母さんの代わりにお父さんが一緒に寝てあげてはいかがでしょうか。でもお父さんが夏休みでいるからといって、真夏の暑い日に卒乳するのはやめましょう。

乳房にへのへのもへじや動物の絵を描いたり、辛子を塗ったりして断乳させたという体験談を聞くこともあります。人それぞれにいろいろな考え方や事情があるかと思いますが、脅かしてやめさせるというやり方は、個人的にはあまりお勧めしたくありません。
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