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> 子育て親育ちの大きな環(連載第7回)【番外編】子どもを〜
松本美奈さんより
はじめに
《出生前診断とダウン症のこと》
《出生前診断をしない理由》
《ダウン症のあかちゃんとの出会い》
《赤ちゃんからの贈りもの》
《魂のレベルでは同じ》
質疑応答
春乃は健康で、私たちのところで育てられる赤ちゃんのように思えましたので、お父さんとお母さんに、搬送しないでここで育てる選択肢について相談しました。
今でも思い出します。春乃が生まれたのは2月のとても寒い時期で、入院室の前には、かわいらしい真っ赤なボケの花が満開に咲いていました。夜中、春乃のように可憐なその花を見ながら、お母さんとふたりで泣きました。お母さんに後から言われたことは、「私もつらかったけれど、先生が動揺しているのがもっとつらかった」と。主治医が動揺しているのですから、それはつらいですよね。
ところが、春乃の成長を日々見せてもらっていると、彼女には全然問題がないということがわかってきました。おっぱいだけで育っているし、身体はちょっと小さくて、首の座りなどもゆっくりだけれど着実に発達しているし、喃語も出るし、健康だし、何よりとても幸せそう。春乃には問題がないのに、春乃が問題だという社会の方が問題だと思うようになりました。
ダウン症の赤ちゃんが生まれたら困ると思っていたから、私は動揺しました。そういうことは、できれば避けて通りたい、逃げたいと思っていました。でも実際に春乃を見ていると、彼女はちっとも困っていない。つまり、私も、もともと困らなくてもよかったし、避けて通らなくてもよかったのです。
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