明日香医院
大野明子の著作など 講演 > 子育て親育ちの大きな環(連載第7回)【番外編】子どもを〜
子育て親育ちの大きな環 (連載第7回)【番外編】子どもを選ばないことを選ぶ
松本美奈さんより
はじめに
《出生前診断とダウン症のこと》
《出生前診断をしない理由》
《ダウン症のあかちゃんとの出会い》
《赤ちゃんからの贈りもの》
《魂のレベルでは同じ》

質疑応答
《出生前診断とダウン症のこと》
出生前診断の主な対象とされているのは、21トリソミー、いわゆるダウン症候群です。出生数が多いからではなく、見つけやすいからです。私たちの染色体は23対、46本ですが、ダウン症では23組のうちの21番目が3本あります。そのために、心臓に病気を持って生まれてきたり、筋力が弱かったり、発達がゆっくりだったりします。

検査方法には「羊水検査」や「血液検査」があります。「羊水検査」は妊娠15週ぐらいでおなかの中の羊水を20ccぐらい取り、その中の胎児細胞を2、3週間かけて培養し、染色体を染めて数えます。すると、21番目が3本あるなどの数の「異常」がわかります。

血液検査は、トリプルマーカー試験とも言います。お母さんの血液を取ると、赤ちゃんの成分もわずかに入っていることを利用する検査です。たとえば、赤ちゃんがダウン症である場合、α-フェトプロテインという成分が少ないことなどから、ダウン症である確率が35歳における発生率の300分の1より高いことがわかったりします。逆にいうと、そういうことしかわかりません。
4 / 17

copyright © 2003-2011 birth house ASUKA, All Rights Reserved.