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> 子育て親育ちの大きな環(連載第7回)【番外編】子どもを〜
松本美奈さんより
はじめに
《出生前診断とダウン症のこと》
《出生前診断をしない理由》
《ダウン症のあかちゃんとの出会い》
《赤ちゃんからの贈りもの》
《魂のレベルでは同じ》
質疑応答
《赤ちゃんからの贈りもの》
こんなケースがありました。通院先の病院でトリプルマーカー検査の結果、ダウン症の確率が高いので羊水検査をすすめられたという38歳の妊婦さんが、相談に来られました。よく話を聞いてみると、彼女はダウン症の子が生まれてもかまわないと思っていました。けれど、夫や両親の希望もあり、羊水検査は受けることにして帰られました。また私たちのところでのお産を希望されていましたが、すでに予約枠がいっぱいだったので、それはお断りしました。
ところが検査当日の朝、破水したと電話がありました。とりあえず診せてもらうと、破水している上、出血もしている。やはり子どもはダウン症で、だから流産してしまうのだろうと想像しました。羊水検査は、彼女が電話をかけて断りました。
ところが、破水は2、3日で止まり、なんでもなかったかのように妊娠が継続し、健常児が生まれました。私は、ダウン症だから流産してしまうのだろうと考えた自分の浅ましさを反省しました。
お産のあと、お母さんに「あの破水は何だったのでしょう」と訊ねました。すると彼女は「贈りものでした」と答えました。検査や破水のお陰で、私はこの子のことを本当に考えられたし、ここでお産ができて本当に幸せで、あの破水は子どもからの贈り物だったと。私も本当にそうだと思いました。浅ましかった自分を認識し、いのちのちからを子どもから教えられた、そういうプロセス自体が贈りものだったんだなと思いました。
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