明日香医院
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子育て親育ちの大きな環 (連載第7回)【番外編】子どもを選ばないことを選ぶ
松本美奈さんより
はじめに
《出生前診断とダウン症のこと》
《出生前診断をしない理由》
《ダウン症のあかちゃんとの出会い》
《赤ちゃんからの贈りもの》
《魂のレベルでは同じ》

質疑応答
《出生前診断をしない理由》
私たちのところでは出生前診断のお話は一切していません。なぜしていないのかをお話しましょう。

米国は訴訟の国です。35歳以上の妊婦さんに対して、産科医が出生前診断の話をしないとします。その結果、ダウン症の赤ちゃんが生まれた場合、産科医を訴えれば、産科医側が負けてしまいます。

これは、赤ちゃんが無事、元気に生まれてきたことを理由に訴訟されるということで、とても変です。先ほども述べましたが、21トリソミーの赤ちゃん全員が生まれてこられるわけではありません。21トリソミーの赤ちゃんの場合、流産や早産は平均より多く、そのプロセスを経て元気に生まれてくるということは、生まれる力があったということです。それなのに、おなかの中で見つけて中絶をすすめなかったために訴訟になるのです。

日本でも、京都で訴訟がありました。ダウン症の子が生まれたというので、両親が検査について知らせなかった病院を訴えました。それは幸い病院の勝訴に終わりましたが、もし現時点の産科医療のレベルでそういう訴訟が起きたら、病院側が負けるかもしれないといわれています。
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