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子育て親育ちの大きな環 (連載第7回)【番外編】子どもを選ばないことを選ぶ
松本美奈さんより
はじめに
《出生前診断とダウン症のこと》
《出生前診断をしない理由》
《ダウン症のあかちゃんとの出会い》
《赤ちゃんからの贈りもの》
《魂のレベルでは同じ》

質疑応答
長谷川先生がおっしゃっていました。「優性思想を唱える人は、想像力が欠如している」と。想像力が欠如しているから、自分もそういう可能性があるということがわからないし、障害を持っていれば不幸だろうと、勝手に決めている。それは著しい想像力の欠如であって、自分では頭がいいと思っているかもしれないけれど、いかがなものかと。本当にそうだと思いました。

松本:
「子どもを選ばないことを選ぶ」、難しい問題です。先生のところで、「子どもを選ばないことを選び」、生まれてきたいのち。今度はそのいのちを私たちみんなで受け止めていかなくてはいけませんね。

最後になりましたが私からひとつだけ。30年程前に、重度の脳性まひ、自分の身体を指一本も動かせない男の子がいました。その男の子が、「お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい」というひとつの詩を残して、15歳で亡くなったそうです。

ほんの30年前の話です。障害を持って生まれてきたことを、母に謝ってから死ななければならない、こんな世の中はないと思います。先生がおっしゃるように、「子どもを選ばないことを選ぶ」、そうしたら私たちもその選択をどう受け止めていったらいいのか、考えていかなければいけないと思います。僭越ながら、最後にまとめさせてもらいました。

今日は皆さん、ありがとうございました。先生、ありがとうございました。
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