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おわりに
パートナーはほとんどの場合、お産のときを共有してくださり、上の子どもたちも一緒である。産む人が望む人はどなたでも、お産に立ち会っていただいている。事前に特別な教育を受けることなどはいっさい求めていない。
“お産の部屋”のとなりはお風呂になっていて、陣痛の間をお風呂で過ごしたり、気持ちがよければ、そのままお風呂でお産になることもある。陣痛の間トイレで過ごすのも楽で、児が下がってきやすい姿勢である。そこで、お産の部屋のそばにトイレを作った。
なお、ロウ・リスクのケースについては分娩時の連続モニタリングはしていない。入院時に連続モニタリングで胎児のwell-beingを確認した後、イギリス製の携帯用の小さなドップラーで間欠的に心音を聴いている。ハイ・リスクのケースでは、連続モニタリングをすることもある。
また、剃毛や浣腸、会陰切開などもしていない。自然な会陰裂傷は小さなものも入れれば、約半数の人に起こるが、仰臥位産をしないため、会陰切開を入れたほどの大きな傷ができることはない。初産でも傷ができない人も多い。むしろ前回のお産で大きな会陰切開を入れられた経産婦のほうが、瘢痕部からの裂傷を避けることがむずかしい。傷ができたときは吸収糸で縫合し、抜糸はしない。
吸引や鉗子のお産もしていない。出口部でお産が長引いたときは、スクワットの姿勢や立ち産など工夫して対応している。
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自然なお産とおっぱいをめざして
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