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> 診療所はどう運営し、どう生き抜くか
はじめに
私たちのめざすもの
お産の家
外来スペース
リビング・ルーム
入院ゾーン
手術室を持たない理由
経営について
おわりに
廊下を挟んで反対側は、入院室である。和室と洋室がひとつづつあり、お産が重なったときは、和室は相部屋をお願いするので、最大収容人員は3名である。和室は奥まって落ち着いた部屋、それに対して洋室は庭が真正面で、明るくとても眺めのいい部屋である。ホールの一部を区切って3畳の小部屋としても使えるようにした。この部屋は大変便利で、この部屋のふすまと、リビングと入院ゾーンの間の引き戸をを開けておけば、リビングと入院ホールがひと続きの部屋のようになる。またふすまを閉めれば、健診時のモニター、お産後のおっぱいのケアなどに使え、あるいは、スタッフの仮眠室にもなる。
いずれの部屋からも庭と緑が見え、よく日が当たる。私たちのところでは、新生児黄疸の予防として、日光浴をしている。赤ちゃんとひなたぼっこをしながら、お産後の至福の時をのんびり過ごしてほしい。なお治療が必要な黄疸は、和室にビリベッドを置き、お母さんのそばで治療をする。
私たちのところでは、お産の直後から母子同室、同床である。一緒のお布団に休んでいただくので、赤ちゃん用のコットなどはない。またほ乳瓶もない。必要な場合に糖水を補い、光線療法のときなどはごくまれに粉ミルクを使うことはあるが、スプーンでひと匙、ひと匙飲ませる。全員がおっぱいだけになって、退院する。
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自然なお産とおっぱいをめざして
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