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お産の家
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経営について
おわりに
W.リビング・ルーム
奥に入るとそこはお産の家のリビング・ルームとキッチンである(図4)。南面の全面が庭で、日当たりも風通しも抜群である。リビング・ルームに座り、風を感じながらのんびり庭を眺めていると、都会にいることを忘れてしまう。仕事が忙しくて気がついたら3日間くらい家にこもりきりのこともしばしばだが、家の中にいて気持ちがいいので、苦痛を感じない。
図4 入院ゾーンから、リビングルームを見る。 座卓とソファーがある。左手はキッチン、右手が庭になっている。
(写真:北田英治)
リビング・ルームは、多目的ルームである。座卓と本棚つきのソファ、それに大きな棚があって、そこにも本が並び、お茶の用意もしてある。“おしゃべりの部屋”の名のとおり、にぎやかな部屋である。健診に来た人たちは診察後おしゃべりやお茶を楽しむ。入院中のお母さんたちは自分の横に赤ちゃんを転がしておいて、座卓で食事をする。ときにはマザーズ・クラスや、さまざまな集まりのための部屋にもなる。ただし、婦人科で受診された患者さんは、リビング・ルームにお通しすることはない。入院患者のプライバシーの確保と、無用な感染を防ぐためである。
黄色を基調としたキッチンで調理をするのは、私たち。ときには私もキッチンに立つ。お産後の人たちが集まって離乳食の研究に使ったりもしている。
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自然なお産とおっぱいをめざして
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