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おわりに
おわりに
私たちは医師も助産婦も白衣を着ていない。普段着のまま、あるいは上にエプロンやスモックを着て働いている。白衣を着るとお医者さんや看護婦さんらしくなってそれはそれでいいものだが、私たちのお産の家にはそれは似合いそうもない。
私たちのお産の家は、限りなくふつうの家であり、病院的な要素はほとんどない。そのことが産む人に安心とくつろぎを与え、私たちのお産の健やかさを助けている。
小規模で限りなく小回りが利くお陰で、さまざまのケースに、いろいろな形で対応も可能である。入院は原則としてお産の日から3泊4日だが、当日帰る人や、翌日帰る人もいる。そんなときは往診の産後訪問で対応することもある。
最近少しずつお産の希望者が増えてきて、やや小回りが利かなくなりつつあり、これは嬉しいような困ったような状態である。私たちのお産の安全性は、妊娠期間と産後を一貫し、手間暇とこころをかけたていねいさにある。したがって、毎月せいぜい10件程度のお産しか受けられない。やむなくお産をお断りしなければならないこともしばしばで、せっかく私たちを選んでくださった方たちの気持ちに応えられないことが悲しい。スタッフの養成も急務であるが、それ以前に常に原点を見失うことなく、産む人を大切に、同時に私たち自身も楽しんで仕事をしてゆきたい。
参考文献
1) 大野明子:分娩台よ、さようなら.メディカ出版,1999.
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