明日香医院
大野明子の著作など エッセイ > いのちを産む
いのちを産む
第1回 小さなお産の家
第2回 お産の姿勢
第3回 分娩台はいらない
第4回 起きあがって産む
第5回 200人の赤ちゃん
第6回 お腹を切らずに産む
第7回 帝王切開の理由
第8回 安産法
第9回 自然分娩へのプロセス
第10回 破水と誘発
第11回 陣痛誘発
第12回 サンタさんの贈りもの
第13回 妊婦と旅行
第14回 妊婦の御法度?
第15回 陣痛促進
第16回 お産とお風呂
第17回 産めるのかしら
第18回 不安の解消法
第19回 おっぱいの不思議
第20回 助産婦の仕事
第21回 産科医の仕事
第14回 妊婦の御法度?−−「できそう」なら大丈夫

前回は、妊娠中の旅行についてお話ししました。妊婦さんたちの話から、旅行によらず、世間一般常識(?)として、妊婦には禁止事項が多いらしいことが分かってきました。さらに、ほかの産婦人科の先生がたのご意見をもれ伺うところによっても、禁止事項は少なくないようです。

旅行のほかの御法度として、温泉浴、自転車に乗ること、引っ越しのための片づけ(赤ちゃんが生まれるというので、広いところに引っ越すケースなど)、高いところのものを取ることなどがあります。

私は、こういったことはすべてかまわないと考えています。現にうちの妊婦さんたちは、皆なさっていますが、その結果何も起きていません。

旅行に行かれたかたは、これまでにたくさんいらっしゃいます。海外も少なくなく、フロリダのディズニーワールドやオーストラリアの国際会議に出かけた人もいました。赤ちゃんが生まれたら気楽に出かけられなくなりますから、絶好のチャンスでしょう。お産の予定に縛られて遠出のできない私は、ただただ、うらやむのみです。

ただし、旅先でおいしいものを食べすぎて太らないよう、くれぐれもご注意ください。安産のため、太りすぎは禁物です。

注意点と言えば、妊娠週数が進むと航空機搭乗には診断書が必要なこともあります。事前に航空会社に確認が必要です。妊娠中は時差ボケからの回復に時間がかかるとおっしゃるかたもありました。
第13回 妊婦と旅行   1 / 3

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