明日香医院
大野明子の著作など エッセイ > いのちを産む
いのちを産む
第1回 小さなお産の家
第2回 お産の姿勢
第3回 分娩台はいらない
第4回 起きあがって産む
第5回 200人の赤ちゃん
第6回 お腹を切らずに産む
第7回 帝王切開の理由
第8回 安産法
第9回 自然分娩へのプロセス
第10回 破水と誘発
第11回 陣痛誘発
第12回 サンタさんの贈りもの
第13回 妊婦と旅行
第14回 妊婦の御法度?
第15回 陣痛促進
第16回 お産とお風呂
第17回 産めるのかしら
第18回 不安の解消法
第19回 おっぱいの不思議
第20回 助産婦の仕事
第21回 産科医の仕事
ようやく暑かった夏が過ぎ、秋がやってきました。日中は暑さが残るものの、セミしぐれのかわりにコオロギが鳴いています。栗の実が日に日に大きくなって、少しずつ色づいてきました。これから落ち葉の季節を過ごし、そして連載が終わるころは、厳しい冬のさなかでしょう。

高井戸はよい井戸に恵まれたところからついた地名と聞いています。高井戸の季節を感じながら、その水のように私もなるべく自然体で、お産に追われる日々のあれこれをつづってゆきたいと思います。

私たちのお産の家には、いくつかのよそにはない特徴があります。小さな規模であることもそのひとつですが、自然なお産とそれに続く母乳哺育を徹底的に、とことんめざしていることが、なんといっても一番の特徴です。このことにかけては、どんな大病院にも負けてはいません。

スケッチ
スケッチ・藤木隆男(建築家) (拡大)

この連載では、自然なお産はどんなお産か、それがどんなにあたりまえで人間らしいことか、おっぱいで赤ちゃんがどう育つかなど、私たちの日常のお産の様子をお話することから始めようと思います。私たちのお世話したお産や赤ちゃんの写真も紹介していきますが、初回の今日は、この家の建築家が描いてくださったスケッチをご覧にいれます。
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